平成21年度1次試験解答:運営管理
設問6
解答:エ
現品管理とは、JISの定義では、「資材、仕掛品、製品などの物について、運搬・移動や停滞・保留の状態を管理する活動。現品の経済的な処理と数量、所在の確実な把握を目的とする。現物管理ともいう。」と定義されている。
(工) | 物の流れを円滑にするための、作業者の作業時間を管理する活動 ⇒×:作業者の作業時間を管理する活動は現品管理ではない。余力管理(工数管理)の範疇である。 |
設問7
解答:エ
(工) | 工場レイアウト設計におけるレイアウトのタイプは、製品の種類により、製品別、グループ別、工程別の3つに分類される。 ⇒×:工場レイアウト設計におけるレイアウトのタイプは、製品の種類と生産量により、製品別、グループ別、工程別の3つに分類される。 |
設問8
解答:ア
(ア) | 環境に配慮した製品設計では、製品の製造におけるエネルギー消費の環境に対する負荷を積算して環境に対するインパクトを評価するLCAが重要である。 ⇒×:製品は、その原料採取から製造、廃棄に至るまでのライフサイクル(原料採取→製造→流通→使用→リサイクル・廃棄)の全ての段階において様々な環境への負荷(資源やエネルギーの消費、環境汚染物質や廃棄物の排出など)を発生させる。LCA(Life Cycle Assessment:ライフサイクル評価)とは、これらの環境への負荷をライフサイクル全体に渡って、科学的、定量的、客観的に評価する手法で、その活用により環境負荷の低減を図ることができる。 したがって、製品の製造におけるエネルギー消費の環境に対する負荷ではない。 |
設問9
解答:エ
(ア) | サーフィスモデルには、構成部品同士の干渉チェックができるという利点がある。 ⇒×:ソリッドモデルには、構成部品同士の干渉チェックができるという利点がある。 |
(イ) | サーフィスモデルは、複雑な形状では立体的なイメージが把握しにくいという欠点がある。 ⇒×:ワイヤーフレームモデルは、複雑な形状では立体的なイメージが把握しにくいという欠点がある。 |
(ウ) | ソリッドモデルでは、容量や質量、重心などの物理量の計算はできないという欠点がある。 ⇒×:ソリッドモデルでは、容量や質量、重心などの物理量の計算が可能である。 |
(工) | ワイヤーフレームモデルは、複雑な形状に対して高速に処理・表示できるという利点がある。 ⇒○:ワイヤーフレームモデルとは、コンピューターで3次元の立体画像を扱う際に用いられる表現方法のひとつで、立体の図形を、その輪郭線のみで表現する手法である。データ量も少量で高速な処理・表示に優れる。 |
設問10
解答:ウ
(ウ) | ライン生産方式では、工程間在庫が工程間負荷のアンバランスを吸収するのに有効である。 ⇒×:ライン生産方式では、ラインバランシングが工程間負荷のアンバランスを吸収するのに有効である。ラインバランシングとは、生産ラインを構成するワークステーションの作業負荷あるいは作業能力を均衡化することである。 |