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平成29年度1次試験解答:経営情報システム

設問1

解答:ア

各用語の説明を下記に記す。

【A】の選択肢

クロック
CPUなど、一定の波長を持って動作する回路が、処理の歩調をあわせるために用いる信号のこと
パルス
非常に短い間だけ変化する電流や電波

【B】の選択肢

アドレスバス
CPU や DMA を行うユニットが、アクセスしたいコンピュータメモリの要素/位置の物理アドレスを伝えるために使用するバスである。
パラレルバス
並列(パラレル)に情報を伝送する。
シリアルバス
直列(シリアル)に情報を伝送する。

【C】の選択肢

HDD
磁性体を塗布した円盤を高速回転し、磁気ヘッドを移動することで、情報を記録し読み出す補助記憶装置の一種
SSD
記憶装置として半導体素子メモリを用いたストレージ
ブルーレイ
DVDの後継となる光ディスク。
microSD
メモリーカードの種類。主に携帯電話などで使用される。

【D】の選択肢

PCI Express
I/Oシリアルインタフェース(拡張バスの一種)
mSATA
パソコン内部でドライブを接続するSATA規格の一部で、コネクタの仕様が通常より小型です。 主にカード状のSSDの接続に利用されている。
NVMe
次世代SSDの接続規格「NVMe」とは(前) NVMeは、SCSIやSATA(Serial ATA)と同じく、ストレージを接続するための規格
IEEE 1394
AV機器やコンピュータを接続する高速シリアルバス規格

したがって、次のようになる。

 データやプログラムは、PC内部のマザーボードで発生する【A:クロック】と同期を取りながら、バス上で伝送される。CPUと主記憶装置の間でそれらを伝送するシステムバスは、【B:アドレスバス】 、データバス、コントロールバスから構成されている。

 PCの入出力バスと【C:HDD】やDVD装置を接続し、それらをオペレーティングシステムの起動ディスクとして利用する場合に使用できる代表的なインタフェースはSATAである。

 PCのシステムバスに接続された【D:PCI Express】インタフェースは、これまで主にグラフィックスボードなどを装着するために利用されてきたが、このインタフェースに装着できるSSDを使用すると、データなどの読み書き速度やPC の起動速度が向上する。

 

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設問2

解答:イ

(ア) 実際に使用するアプリケーションの処理内容を想定し、それらに特有な命令を組み合わせた命令ミックスを用いて性能評価することをMIPSと呼ぶ。
→×:MIPS(ミプス)は、100万命令毎秒 (million instructions per second) の略で、コンピュータの性能指標の1つ。 1秒間に何百万個の命令が実行できるかを表す。
アの説明内容はギブソンミックスに関する説明である。
(イ) 数値演算を行う場合、同じ数値を整数として演算する場合に比べ小数点付き数値として演算する方が処理が遅いのは、浮動小数点を用いる仕組みを使用しているためである。
→〇:正しい。
(ウ) 整数演算の命令を実行させ、 秒間に実行できた命令数を表す指標がFLOPSで、この逆数が平均命令実行時間である。
→×:FLOPSはコンピュータの性能指標の1つである。1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を示す。
(エ) 単位時間当たりの命令実行数はCPUのクロック周波数の逆数で表される。この値が大きく、またCPI(Cycles Per Instruction)値も大きいほど高速にプログラムが実行できる。
→×:単位時間当たりの命令実行数はCPUのクロック周波数が大きいほど高速にプログラムが実行できる。

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設問3

解答:ア

(ア) インクジェットプリンタは、細いノズルから液体インクを用紙に噴出して印刷する。カラー印刷する場合は、黒色に加えて、シアン、マゼンタ、イエローのインクの濃度を調節して印刷する。色の再現性能が高く、写真やポスターの印刷に向いている。
→〇:正しい
(イ) ドットインパクトプリンタはプリンタヘッドのピンにより活字のような印影を形作り、カーボンリボンの上から強打することでカーボンを用紙に転写して印刷する。複写伝票に印字できる唯一の仕組みであるが、文字以外の画像などの印刷はできない。
→×:ドットインパクトプリンタは、縦横に並べたドットに対応する細いピンを、インクを吸着させた帯(インクリボン)に叩き付けて(インパクト)印刷する仕組み。文字だけでなく、図形なども印刷できる。
(ウ) 熱転写プリンタは、インクリボンから熱で発色する染料を用紙に転写した後、熱を加えて発色させる。フルカラーの印刷はできないが、与える温度を変えることで異なった発色が可能である。動作音が静かで、構造が簡素なため小型軽量化しやすくハンディターミナルなどにも用いられる。
→×:熱転写プリンタは、熱によって紙媒体に印字を行なうプリンターの一種である。フルカラーの印刷も可能である。
(エ) レーザプリンタでカラー印刷可能な機器は、黒色に加えて、シアン、マゼンタ、ブルーのドラムを内蔵し、各色のトナーを紙面に転写し、最後に定着機でレーザ照射してトナーを固定する。印刷速度が高速で、事業所での文書や書類の印刷に利用される。
→×:レーザープリンターは、レーザーによる感光を印刷に利用する印刷機である。

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設問4

解答:エ

 ひらがな、アルファベット、数字や記号などの入力画面が【A:テンキー】の形で表示される場合、全ての文字や記号を表示する枠数を確保できないので、 枠に複数の文字や記号を割り当てている。その 枠を複数回タッチして入力するのが【B:トグル】入力で、タッチ後に上下左右にスライドさせるのが【C:フリック】入力である。
 タブレットのように画面が大きく、PC のハードウェアキーボードと同じキー配列で入力を行いたい場合は【D:QWERTY】配列という設定を選べば良い。

 

【A:テンキー】
電卓やコンピュータなどにおける、数字や四則演算用の記号を入力するキーが配置されたキー群のことである。
【B:トグル】
スイッチ・ボタンなどで、操作するたびに二つの状態が交互に入れ替わるような機構である
【C:フリック】
フリック入力(フリックにゅうりょく、flick input)とは、. タッチスクリーン上で指を素早く動かしたり弾いたりして行う操作全般のこと。
【D:QWERTY】
ラテン文字が刻印されたタイプライターやコンピュータなど、文字入力用キーボードの多くが採用する(デファクトスタンダードの)キー配列である。

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設問5

解答:ア

(ア) 言語プロセッサには、コンパイラ、インタプリタなどがある。コンパイラは、高水準言語で記述されたプログラムを機械語のオブジェクトプログラムに変換する言語プロセッサである。
→〇:正しい。
(イ) タスク管理とジョブ管理は、制御プログラムの基本機能である。タスク管理は、プログラムの実行単位を つのタスクとして、その処理順序を監視・制御することであり、ジョブ管理は、タスクを細分化したジョブにCPUや主記憶などの資源をいかに割り付けるかを管理することである。
→×:ジョブ管理は、プログラムの実行単位を1つのタスクとして、その処理順序を監視・制御することであり、タスク管理は、タスクを細分化したジョブにCPUや主記憶などの資源をいかに割り付けるかを管理することである。
(ウ) デバイスドライバは、入出力装置などを操作・管理するプログラムであり、制御プログラムの中に組み込まれている。従って、新しいデバイスドライバが必要になった場合、OSの再インストールが必要となる。
→×:デバイスドライバは、周辺装置を制御するためのソフトウェアである。新しいデバイスドライバが必要になった場合でもOSの再インストールは不要である。
(エ) ユーティリティは、制御プログラムおよび言語プロセッサを代替する機能を持ち、これによってOSは安定して稼働できるようになる。
→×:ユーティリティソフトウェアとはコンピュータ上で機能する、補助的な機能を提供するソフトウェアの総称である。ユーティリティソフトウェアは、補助的に様々な機能を提供することで、コンピュータの利便性を向上させる。

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