トップページ経営情報システムトップページ過去問題 >平成25年度問題

平成25年度1次試験問題:経営情報システム

設問21

 ある中小企業では、過去、様々な業務を 台のホストコンピュータで処理する集中処理システムを構築してきた。それを現在のビジネス環境に適応できるように、クライアントサーバシステムやクラウドコンピューティングを利用して分散処理するシステムに移行したいと考えている。この企業における分散処理システムの導入の仕方に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア) 今までの集中処理システムのうち、分散処理システムに移行しやすいアプリケーションを選択して、分散処理対応アプリケーションを開発し、それを稼働させるとともに、旧システムも復活できるようにしておけば、万が一の不具合にも対応できる。
(イ) 今までの集中処理システムをすべて廃棄し、クライアントサーバシステムに移行して、最も良く売れているERPパッケージに置き換えれば、この企業の業務は容易に現在のビジネス環境に対応できる。
(ウ) 今までの集中処理システムを入出力部分とデータ処理部分に切り分け、データ処理部分を、アプリケーションごとにクラウドコンピューティングを行う業者に移管すれば、業務を中断することなく、現行のシステムを分散処理システムへ円滑に移行できる。
(エ) 集中処理システムから分散処理システムへの移行で大きな問題となるのは、外字コードが集中処理システムのアプリケーションの中に埋め込まれてしまっていることである。従って、その外字コードを削除すれば、分散処理対応アプリケーションへの移行は円滑に行うことができる。

解答を確認する

設問22

 経済産業省は、2007年に「IT投資価値評価ガイドライン」の試行版を発表した。このガイドラインの試行版で述べられている内容は、IT の投資価値評価における基本的な要件を示していると考えられる。IT 投資価値評価の基本的な要件として最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア) IT投資価値評価では、IT投資をインフラ型、業務効率型、戦略型の3つのタイプに分けてとらえると評価基準などを設定しやすい。
(イ) IT投資価値評価は、構想・企画段階で行い、開発完了後には行わない。
(ウ) IT投資価値評価をする上でのコスト配賦の基準は、取り扱いデータ数だけである。
(エ) IT投資価値評価をするには、あくまでも金銭的効果を評価基準とするべきであり、ユーザ満足度などを評価基準に組み入れるべきではない。

解答を確認する

設問23

 組織の情報セキュリティ基準として、「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度」が広く使われている。これに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア) JIS Q 20000-1 適合性に関する制度である。
(イ) 適合性の認証制度は、「認証機関」、「要員認証機関」、「認定機関」からなる仕組みである。
(ウ) 適合性の認証登録後は、10 年ごとに再認証審査を行う。
(エ) 標準として決められたセキュリティレベルでのシステム運用を求める。

解答を確認する

設問24

 ある工場では、旋盤で切削・研削して、ある製品を出荷している。平均して製品3,000 個に1個の割合で不良品が出る。この製品を1,000 個ずつ箱詰めして出荷する時、箱に不良品が含まれない確率を求めたい。この計算に最も適する分布はどれか。

【解答郡】
(ア) 指数分布
(イ) 正規分布
(ウ) 超幾何分布
(エ) ポアソン分布

解答を確認する

設問25

 統計的仮説を検定する方法には様々なものがあり、適切に使い分ける必要がある。以下の文章の空欄【 A 】〜【 C 】に入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 母分散が未知の2つの母集団の平均の差を検定したい。2つの母集団からそれぞれ独立に、十分に大きな数の標本を採取できる場合には、標本平均は正規分布に従うと考えて、標本の不偏分散を母分散の代わりに使ってA を適用できる。少数の標本しか得られない場合には、母分散の信頼できる推定ができないので、【 A 】を使えない。しかし、つの母集団が共に正規分布をし分散が等しい場合には、【 B 】 が利用できる。その場合、つの母集団の分散が等しいことを検定するには、【 C  】を利用することができる。

【解答郡】
(ア) x2分布を利用して平均売上高の差の検定を行うことができる。
(イ) 売上高の観察データを分析して、仮説が正しいといえるかどうかを調べることを仮説推定という。
(ウ) 実際にはそうではないにもかかわらず、新しい陳列方法で「売上高が増えた」と誤判断する誤りを、第二種の誤りという。
(エ) 真の平均売上高が50 万円なのに、 週間の平均売上高がたまたま52 万円になる確率を二項分布を利用して計算することができる。

解答を確認する

Copyright(C)Katana All right reserved.