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平成23年度1次試験解答:経営情報システム

設問6

解答:エ

(ア) LANに接続されたPCにUSB接続されたプリンタを、同じLAN上の他のPCから利用可能にすることはできない。
⇒×:LANに接続されたPCにUSB接続されたプリンタを、同じLAN上の他のPCから利用可能にすることは可能である。
(イ) 業務を行うための処理を水平分散の考え方に基づいて行う場合は、複数のPCをRAID 0によって構成し、ストライピングによって処理を分散させ、処理効率の向上を図る。
⇒×:RAID 0は、複数の外部記憶装置(ハードディスクなど)をまとめて一台の装置として管理するRAID技術の方式の一つで、複数の装置に均等にデータを振り分け、同時並行で記録することで、データの読み書きを高速化したもの。ストライピングとも呼ばれる。
RAID 0は垂直分散に当たる。
(ウ) クライアントPCで必要最小限の機能しか持たず、処理のほとんどをサーバーマシンに依存する端末をファットクライアントという。
⇒×:クライアントPCで必要最小限の機能しか持たず、処理のほとんどをサーバーマシンに依存する端末をシンクライアントという。
なお、ファットクライアントとはネットワークにおけるクライアントサーバ環境において、アプリケーションやデータストレージなどクライアントで実行するための機能・環境をすべてクライアント側で備えたもの。
(エ) サーバー機能とクライアント機能はソフトウェアによって実現するので、それらの機能を複数のPCに分散させることも、単一のPCに持たせることもできる。
⇒○:サーバー機能とクライアント機能はソフトウェアによって実現される。それらの機能を複数のPCに分散させることも、単一のPCに持たせることも可能である。

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設問7

解答:イ

HTML文書の中にJavaScriptなどのスクリプト言語を埋め込んだり、CSSを使用して、デザイン性が高く、動きがあって対話性を持ったWebページを作成する方法。
⇒DHTML(dynamic HTML)の説明である。
DHTMLとは、 Webページに容易に対話性を持たせることができるHTMLの拡張仕様。HTML文書の中にJavaScriptやVBScriptでスクリプトを埋め込むことにより、プラグインやActiveXコントロール、Javaアプレットなどの、容量が大きく処理が重い技術を使うことなく、動きがあって対話性を持ったWebページを作成することができる。
Webサイトの見出しや要約、更新時刻などのメタデータを構造化してXMLに準拠したフォーマットで記述し、Webページが更新されたことを伝えるもの。
⇒RSS(RDF Site Summary)の説明である。
RSSとは、 Webサイトの見出しや要約などのメタデータを構造化して記述するXMLベースのフォーマット。主にサイトの更新情報を公開するのに使われている。RSSで記述された文書には、Webサイトの各ページのタイトル、アドレス、見出し、要約、更新時刻などを記述することができる。RSS文書を用いることで、多数のWebサイトの更新情報を統一的な方法で効率的に把握することができる。
サーバーと非同期通信を行うことによって、Web画面の総書き換えを伴わない動的なWebアプリケーションを実現する方法。
⇒Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)の説明である。
Ajaxとは、Webブラウザに実装されているJavaScriptのHTTP通信機能を使って、Webページのリロードを伴わずにサーバとXML形式のデータのやり取りを行って処理を進めていく対話型Webアプリケーションの実装形態である。

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設問8

解答:ア

SELECT 担当者コード,製品名,SUM(個数)
FROM 販売履歴表
GROUP BY 担当者コード,製品名
HAVING SUM(個数) >= 3

上記、SQLは次の処理を行なう。

販売履歴表より担当者コード,製品名ごとにグループ化しグループ内の件数が3以上のものの一覧を表示せよ。

したがって、

となる。よってアが正解である。

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設問9

解答:ア

(ア) システム開発におけるリポジトリとは、データだけではなくソフトウェア開発および保守における情報、例えば、プログラム間の関連、各種図表なども一元的に管理するためのものである。
⇒○:リポジトリとは容器、貯蔵庫、倉庫、集積所などの意味を持つ英単語。何らかのデータや情報、プログラムなどが体系だてて保管されている場所。アプリケーションやシステムの設定情報がまとめて記録されているファイルやフォルダのことや、複数の開発者が参加するプログラミング環境においてソースコードや仕様に関する情報をまとめて保管してくれるシステムなどを指すことが多い。
(イ) スキーマとは、データベース上のデータ内容、データ構造などを記述したものを指すが、このうち概念スキーマとは、利用者やアプリケーションプログラムから見たデータの定義を意味する。
⇒×:スキーマとは、データベース上のデータ内容、データ構造などを記述したものを指す。のうち外部スキーマとは、利用者やアプリケーションプログラムから見たデータの定義を意味する。概念スキーマとは、データを構成する属性や関係を表したもの。「論理スキーマ」とも呼ばれる。RDBでは、表の定義やリレーションの定義を指し、実世界をデータモデリングしたものである。
(ウ) データベースの設計は、データ分析、概念設計、論理設計、物理設計の順になされるが、ER図は物理設計の際に用いられる有用なツールである。
⇒×:データベースの設計は、データ分析、概念設計、論理設計、物理設計の順になされる。ER図は概念設計で用いられる。
(エ) ネットワークデータベースは、ひとつのテーブルに記録するデータのレコード間に親子関係のような1対多の関係性を持たせたデータベースである。
⇒×:階層データベースは、ひとつのテーブルに記録するデータのレコード間に親子関係のような1対多の関係性を持たせたデータベースである。ネットワークデータベースは、ひとつのテーブルに記録するデータのレコード間に多対多の関係性を持たせたデータベースである。

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設問10

解答:ア

 各種のソフトウェアで作成したファイルはユーザ自身が後々探しやすい場所に保存できるように、【A:ディレクトリ(フォルダ)】の【B:階層構造 】を工夫しながら保存する。 ファイルを保存する際は記憶装置の容量を確認し、容量が少なくなった場合はソフトウェアを利用して複数のファイルをまとめて【C:圧縮】したり、ファイルを含む【A:A:ディレクトリ(フォルダ)】ごと【C:圧縮】して記憶装置の空き容量を増やすこともできる。
作成したファイルを検索する機能があり、ファイル名のある一部分はどのような文字列でもよいファイルを検索したい場合、【D:ワイルドカード】を使用した検索ができる。

【A:ディレクトリ(フォルダ)】
コンピュータの記憶メディア(ハードディスクなどファイルシステム)のファイルを整理・管理するための、階層構造(ツリー構造)を持つグループ名。
【B:階層構造 】
ディレクトリは、階層構造(ツリー構造)を持つ。
【C:圧縮】
ファイルの内容を保ったまま、容量を小さくすること。
【D:ワイルドカード】
ファイル名やディレクトリ名を指定するときに使う、「任意の文字」を意味する特殊文字。「*」が任意の長さの任意の文字を、「?」が任意の1文字を意味する。「*」「?」はWindowsとUNIXの両方で使用できるほか、UNIXではこの他にいくつかワイルドカードが定義されている。

したがって、アが正解である。

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