平成22年度1次試験解答:経営情報システム
設問6
解答:イ
(ア) | 3層クライアントサーバシステムを構築する際、一方のコンピュータをファン クション層、他方をデータ層として構成したものがデュアルシステムである。 ⇒×:デュアルシステムとは、情報システムの信頼性を高める手法の一つで、システムを2系統用意して、常に同じ処理を行わせる方式のことである。3層クライアントサーバシステムとは関係がない。 |
(イ) | Webサーバの負担軽減のために、一方のコンピュータでファンクション層としてWebアプリケーションサーバを、他方でデータ層としてデータベースサーバを稼働させるタイプも3層クライアントサーバシステムの一種である。 ⇒○:正しい |
(ウ) | プレゼンテーション層において、ユーザからの入力受付機能としてタッチパネル方式を採用することによって、ユーザインターフェースの向上とともに、ファンクション層での処理量の軽減が期待できる。 ⇒×:タッチパネル方式を採用することによって、ユーザインターフェースの向上する。しかし、ファンクション層での処理量の軽減が期待できない。 |
(エ) | プレゼンテーション層、ファンクション層、データ層は論理的な区分であり、実装する場合はファンクション層とデータ層は同一のコンピュータ上で稼働させる必要がある。 ⇒×:プレゼンテーション層、ファンクション層、データ層は論理的な区分である。したがって、同一のコンピュータ上で稼働させることも可能かつ別々のコンピュータで稼動させることも可能である。 |
設問7
解答:エ
(ア) | マウスやキーボードの接続に利用されるBluetoothは、無線LANが採用しているCSMA/CA方式のプロトコルを使用しているので、遠隔地にあるPCへのデータ入力や各種の操作が可能である。 ⇒×:無線LANが採用しているCSMA/CA方式のプロトコルを使用している。しかし、Bluetoothではアクセス制御を行なわない。 |
(イ) | 無線LANではUHF帯の電波を利用しているので、地上デジタル放送の電波を利用して通信が可能である。 ⇒×:地上デジタル放送と無線LANの周波数は異なる。したがって、地上デジタル放送の電波を利用して無線LANの通信はできない。 |
(ウ) | 無線LANのアクセスポイント設置には、最低1つのIPアドレスが与えられた有線LANのノードが必要で、無線LANのアクセスポイント同士を中継して到達距離を延ばすことはできない。 ⇒×:無線LANのアクセスポイント同士をアドホックモード(機器同士の直接通信)で接続することは可能である。 |
(エ) | 無線LANの通信方法にはPC等の機器同士が直接通信するアドホックモードと、アクセスポイントを介して機器同士が通信するインフラストラクチャモードがある。 ⇒○:正しい。 |
設問8
解答:イ
(ア) | イントラネットにおいて様々な機能を提供する各種サーバを運用する場合は、外部からそれらのサーバ群に接続できなくするために、NTPサーバによるファイアウォールを設置する必要がある。 |
(イ) | 会社独自のドメイン名を用いた電子メールを利用したい場合は、DNSサーバやsendmailなどのメールサーバソフトウェアの運用を行う。 |
(ウ) | 社内において使用するサーバやクライアントコンピュータのオペレーティングシステムは、同一のものを使用する必要がある。 |
(エ) | 社内において文書作成や表計算のソフトウェアで作成したファイルを、社員間で共有したい場合は、DMZにWebサーバやFTPサーバを設置して利用する。 |
設問9
解答:イ
各選択肢の説明を下記に記す。
- ハンディスキャナ
- スキャナ(読取装置)の小型なもので、手で持って読み取り対象をスキャンするタイプのスキャナのことである。
- フラットベッドスキャナ
- コピー機のように原稿をガラス台に固定し、下から光を当てて読取装置を動かして画像を読み取るスキャナのことである。
- デジタイザ
- 画面上の位置を指示するためのペン型(もしくはマウス型)の装置と、位置を検出するための板状の装置を組み合わせた構造になっている。小型のものは「タブレット」と呼ばれる。
- キーボード
- 文字や数字が書かれたスイッチ(キー)が並んでいる板状の装置。
- バーコードリーダ
- 製品の包装などに印刷されたバーコードを読み取る装置。
- マウス
- 表にボタンが、裏にボールがついた小さな入力装置。机上で滑らせることにより裏のボールが回転し、移動方向、移動速度などのデータがコンピュータに入力される。
- タッチパネル
- 指や専用のペンで画面に触れることで、コンピュータの操作を行う装置。
したがって、次のようになる。
a | 写真、図形、文書などをイメージとして取り込む。 ⇒フラットベッドスキャナ |
b | キーを押すことで入力文字がコンピュータに伝達される。 ⇒キーボード |
c | 商品などに付けられているコードを読み取る。 ⇒バーコードリーダ |
d | ポインティングデバイスの1つで、装置そのものを動かし、相対位置変化を読み取る。 ⇒マウス |
よって解答はイである。
設問10
解答:ウ
(ア) | インターネットラジオとは、個人や放送を専門としない企業や団体がインターネットで各種音声コンテンツを流すサービスであるが、著作権の問題があるために既存放送局がそのようなサービスを行っている国はない。 ⇒×:インターネットラジオは、既存の放送局もサービスとして行なっている。 |
(イ) | ストリーミングとは、データをすべてダウンロードした後で自動的に再生する方式であり、再生後データを消去すれば著作権上問題が起こらない方法である。 ⇒×:ストリーミングとは:インターネットなどのネットワークを通じて映像や音声などのマルチメディアデータを視聴する際に、データを受信しながら同時に再生を行う方式である。パソコン上にデータが残らないので著作権上問題が起こらない。 |
(ウ) | ビデオオンデマンドとは、ユーザが要求した時点で、映像コンテンツを配信するサービスであるが、同時刻に多数のユーザから要求があった場合、送出サーバや通信回線の帯域によっては、すべての要求に応えられないなどの問題がある。 ⇒○:正しい。 |
(エ) | マルチメディアデータやソフトウェアで著作権フリーとするものがあるが、著作権フリーと書かれている以上、制作者は著作権を放棄しており利用上の制約はない。 ⇒×:著作権フリーと書かれていても必ずしも全ての行為を許諾するものではない。 |