平成20年度1次試験解答:経営情報システム
設問21
解答:イ
EVM とは、進捗管理の標準的な手法であり、進捗状況を金銭的価値に置き換えて、数量的な進捗管理を実施する方法である。
(ア) | RADのような短期間の開発プロジェクト管理に向く方法である。 →×:EVMは一般的に長期間の開発プロジェクト管理に向く方法である。 |
(イ) | 作業単位をコストに変換するので、この変換精度が悪いと進ちょく度の把握に狂いが生じる。 →○:EVMでは、すべてに作業を金銭価値に置き換えるので、置き換え制度が低いと、進ちょく度の把握に狂いが生じる。 |
(ウ) | 全工程の10%程度が完了した段階でプロジェクト完了の時期とコストをかなりの精度で予測できる。 →×:EVMでは、全工程の10%程度が完了した段階では、精度の高い予測はできない。 |
(エ) | プロジェクト全体を見渡しやすい小規模なプロジェクトでの適用に向いているが、大規模なプロジェクトには向かない。 →×:EVMは、小規模なプロジェクトではなく、大規模なプロジェクトに適している。 |
設問22
解答:ア
コモンクライテリア(Common Criteria, 略称 CC)は、コンピュータセキュリティのための国際規格である。
(ア) | 運用時の脆弱性や誤使用に対する抵抗力も評価される。 →○:コモンクライテリアの脆弱性評価では、開発及び運用における脆弱性や誤使用に対する抵抗力も評価される。 |
(イ) | 企業などで業務処理に利用する個別情報システムのセキュリティ能力を評価する。 →×:IT関連製品のセキュリティ・機能・品質をチェックするためのものであり、企業などで業務処理に利用する個別情報システムのセキュリティ能力を評価するためのものではない。 |
(ウ) | 基準を適用する際に使用すべき評価方法についても規定している。 →×:使用すべき評価方法はCEMで扱っている。すなわちコモンクライテリアでは扱っていない。 |
(エ) | 認定における評価結果を用いるための手続きについても規定している。 →×:評価基準は記載されているが、認定における評価結果を用いるための手続きについては規定されていない。 |
設問23
解答:ア
(ア) | ウェルチ(Welch)検定を行う。 →○:正しい |
(イ) | カイ二乗(X2)検定を行う。 →×:カイ二乗(X2)検定は、分散や比率に関する検定、分割表における独立性に関する検定で用いられる。 |
(ウ) | 二元配置分散分析を行う。 →×:二元配置分散分析は分散に関する分析である。 |
(エ) | 二標本による平均のZ検定を行う。 →×:Z検定は、標本の分散は分からない。 |
設問24
解答:ウ
(ア) | S字形になったので、売上高データは正規分布している。 →×:正規分布している場合はS字ではなく、直線型になる。 |
(イ) | 正規確率プロット図は、正規分布をするデータでなければ作成できない。 →×:正規確率プロット図は、データが正規分布しなくても作成できる。 |
(ウ) | データの順番に対応する標準化値を求める。 →○:正規確率プロット図を作成するためには、データの順番に対応する標準化値を求める必要がある。 |
(エ) | 山形の正規確率プロット図になったので、売上高データは正規分布している。 →×:山形ではなく、直線型になった場合、売上高データは正規分布している。 |