LAN
LAN(Local Area Network:ローカル・エリア・ネットワーク)とは、同一建物や敷地内など、比較的狭い範囲内にあるコンピュータや周辺装置を接続したネットワークのことである。
トポロジ(接続形態)による分類
形態 | 構成図 | 特徴 |
バス型 | 両端がターミネータで終端する1本のケーブルに多数のコンピュータを接続させる配信方式である。構成がシンプルで複雑は配線が簡略化できるが、障害が発見しにくく、配線の変更が困難である。 |
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スター型 |
ホストコンピュータ、ハブ(HUB)集積装置などを中心にコンピュータを放射状に接続させる配信方式である。。配線の変更や障害発生箇所の発見は容易だが、集線装置に障害が発生するとネットワークすべてが影響を受け停止する。 |
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リング型 | リング状のケーブルにコンピュータを接続させる配信方式である。配線の変更や障害発生箇所の発見は容易だが、障害発生時の他への影響は大きい。 |
過去問題 |
接続機器
LAN間の接続機器には次のようなものが使用される。
- (1)リピータ
- データ伝送路を延長するための機器
- (2)ブリッジ
- ネットワーク同士を接続するための機器
- (3)ルータ
- WAN を経由してLAN 同士の接続を行う装置でプロトコルの異なるLAN 間接続を可能とする機器
- (4)ゲートウェイ
- ネットワーク上で、媒体やプロトコルが異なるデータを相互に変換して通信を可能にする機器
- (5)ハブ
- 各コンピュータに接続したケーブルを、互いに接続する為の集積装置
過去問題 |
アクセス制御方式
LANのアクセス制御方式(データ間でデータ送信を制御する為の方式)には、次のものがある。
- (1)TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多重)方式
- 主にスター型LANで使用される。伝送時の使用時間を、時分割に各ノードに割り当て、データを伝送する方式である。
- (2)CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式
- 主にバス型LANで使用される。伝送路上の信号を常に監視し、自分が送信できる状態になってからデータを送信する方式である。
- (3)トークンパッシング方式
- 主にスター型LANで使用される。リングの中にトークンと呼ばれる信号が巡回していて、このトークンを受け取ったコンピュータだけがデータ伝送を行なう方式である。
過去問題 |