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工場立地の留意点

工場立地

工場の建設に当たって、その場所を決める際に考慮すべき立地要因は以下の通りである。

留意点 内容

立地要因

・気候
・工業用水(水の量・質)
・原材料(入手に関するコスト・難易度)
・社会環境(都市計画、地域環境)
・公害・災害(公害規制、廃棄物処理)
国内生産 ・輸送(陸海空の交通手段へのアクセス)
・市場(規模、距離)
・関連企業(原材料のサプライヤー、協力企業)
・労働力の確保(賃金水準、短時間労働者、技術者)
海外生産 ・政治情勢、治安状態
・インフラ(通信、電気など)
・労働力(文化面を含む)
・経済力安定・通貨の安定
・税金面などの企業誘致の特典
生産拠点 ・輸送(陸海空)の交通手段へのアクセス
・動力源(水、電気、ガスなど)
・関連企業(原材料のサプライヤー、協力企業)
・労働力の確保(賃金水準、短時間労働者、技術者)
・廃棄物処理(排水、騒音、振動などに関する規制)
過去問題 過去問題

設備配置

設備配置の基本的な分類は次のものである。

過去問題 過去問題

(1)固定式レイアウト

固定式レイアウト
内容
飛行機や工作機械といった大型機械などの組立工程で行なわれるレイアウト
組立場所は定位置にあり、そこに生産設備や工具を運んで生産を行う
特徴
・船舶や大型製品などに適用される
・設計、工程の変化に対応しやすい
・重量物である製品の移動は最小限
・作業者や機械工具の移動が多くなる

(2)機能別(工程別)レイアウト

機能別レイアウト
内容
部品の機械加工工場などで行われるレイアウト
同じ種類の機械や設備を一箇所に集めて配置するレイアウト
特徴
・多量少量生産に適している
・加工経路が異なる場合にも適用される
・設備の稼働率を上げやすい
・製品が変わっても機械の配置を変えなくてもよい
・作業者の熟練の形成が容易
・製品の移動経路が複雑になりやすい

(3)製品別レイアウト

製品別レイアウト
内容
数量の多い製品を生産する場合に行われるレイアウト
生産設備を原材料から製品までの変換過程に従って直線的に配置する
特徴
・少種多量生産に適している
・作業が単純化し、機械の専門化が容易
・工業管理、進捗管理が容易
・仕掛在庫が減少する
・生産期間を短縮しやすい
・一部の機械が故障するとライン全体を停止しなければならない
・製品加工順序の変更に対応しにくい
・万能熟練作業者の養成が困難

(4)GTレイアウト

内容
エレクトロニクス製品の組立てなどで近年、比較的多く採用されているレイアウト
小グループで作業員がお互いに協力しあえるように配置する
特徴
・多品種少量生産に適している
・仕掛在庫が減少する
・生産期間を短縮しやすい
・専用ラインでないため製品別配置と比較すると効率がおちる

※近年、比較的多く採用されているセル生産もこのタイプになる。詳細はセル生産方式を参照して下さい

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