平成22年度1次試験解答:運営管理
設問1
解答:エ
デカップリングポイントとは、 サプライチェーン上における投機と延期の分岐点のことである。
(工) | 製品を作り始めてから完成するまでの製造期間を短くできる。 ⇒×:デカップリングポイントは当期の延期の分岐点である。したがって、製品を作り始めてから完成するまでの製造期間を短くすることはできない。 |
設問2
解答:ウ
ロット生産とは、1つの品種を一定数量でグルーピングし、その一定数量単位で生産を行う生産手法のこと。
(ウ) | 受注生産と見込生産の中間的な生産形態であり、断続生産とも呼ばれる。 ⇒×:ロット生産は個別生産と連続生産と中間的な生産形態である。 |
設問3
解答:イ
FMS(Flexible Manufacturing System)とは、1つの生産ラインでも製品の変更や多品種の製造に柔軟に対応できる製造システムのこと。産業用ロボットなどの自動化した製造装置・機械と、無人搬送車や自動倉庫などの移送機器・設備、これらをネットワークで接続して生産プロセス全体を制御するシステムで構成し、設備の停止時間を減らし、生産効率の向上も図れる。
a | 生産品種の多様化への対応が容易である。 ⇒○:FMSは、多品種変量生産の効率化のために開発された。したがって、生産品種の多様化への対応が容易である。 |
b | 設備変更に対して柔軟性がある。 ⇒×:FMSは、大規模なシステムである。したがって、設備変更に対して柔軟性はない。 |
c | 生産内容の変更が容易である。 ⇒○:FMSは、多品種変量生産の効率化のために開発された。したがって、生産内容の変更が容易である。 |
上記より、イが正解である。
設問4
解答:ア
(ア) | インダストリアルデザインは、製品設計と製造・販売などの統合化、同時進行化を行う方法である。 ⇒×:インダストリアルデザインとは、「工業製品のデザイン」としての応用美術である。「工業デザイン」または「工業意匠」とも呼ばれる。 産業・工業において美しさやユーザビリティの追求をし、その結果として製品の商品性を高めることが目的であり、美それ自体が目的である美術・芸術品(fine art)とは区別される。 コンカレントデザインは、製品設計と製造・販売などの統合化、同時進行化を行う方法である。 |
設問5
解答:ア
VE(Value Engineering)とは、製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、 システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法です。
(ア) | 基本機能は、必須機能と貴重機能に分類される。 ⇒×:基本機能とは機能について、その重要性から機能を分類した場合の種類のひとつであり、その機能を除くとその対象の存在価値がなくなる機能のこと。 すなわち、基本機能はそれ以上に分解することができない。 |