組織間関係論
組織間関係論とは、組織と他組織との関係に着目して組織の行動を分析しようとする理論である。
代表的なものに資源依存モデルと取引取引コストアプローチがある。
資源依存モデル
資源依存モデルとは、組織間の資源取引に着目し、いかに組織が資源取引関係をマネジメントしていくかを考察するものである。
資源依存度の決定要因
資源依存度の程度を決定する要因には次のものがある。
- 資源の重要性
- 資源の重要性が高いほど、その資源を保有している外部組織への依存度は高くなる。
- 外部組織が持つ資源の配分と使用法に対する自由裁量の程度
- 外部組織が、取締役メンバーを選出したり、メンバーを送り込むことで資源について、その配分と使用法に対して自らの裁量によって決定できる程度が低くなる。その結果、依存度も高くなる。
- 資源コントロールの集中度
- 必要な資源を少ない外部組織から供給している場合、資源依存度は高くなる。
資源依存度を低下させる方法
資源依存度を低下させる方法には次のものがある。
- 自立化戦略
- 関係の解消や合併・買収による関係の清算を行なう。
- 協調戦略
- 合併や役員の派遣、契約による調整を行なう。
- 迂回戦略
- 第三者による調整を行なう。
過去問題 |
取引コストアプローチ
外部の組織と取引することに伴う費用の面に着目し、いかに取引をマネジメントしていくかを考察するものである。
ネットワーク組織
上司と部下、上位部門と下位部門、親会社と子会社のような階層構造をもたず、組織同士が原則的に対等な関係でゆるやかにむすびついた組織形態である。